高齢者向けマンション
現代の高齢化に伴い、最近では高齢者を対象としたマンションがたくさんできてきている。
このマンションは、今は主に賃貸となっていることが多い。
高齢者を対象としたマンションの特徴は、まず普通のマンションと異なり、入居時費用というものがだいたい20万から30万ほどかかる。
そして、月々の賃料として、何万か支払をしていく、というものだ。
更に、高齢者用のマンションは24時間スタッフが常駐しているということだ。
そのスタッフだが、医療スタッフであったり、ケアスタッフであったり、とその手の知識のある人が常駐するケースもたくさんある。
もちろん、バリアフリーであり、洗面所なども隔てなく、ベッドに併設する形で造られていることが多い。
また介護サービスについては、24時間看護師が常駐している場合もあったり、もしくは自身が利用しているサービスを引き続き利用することもできる。
これはあくまで、住宅という名のマンションであるため、食事の提供方法も自由、どの介護サービスを利用するかも自由、色々な意味で個人の選択にゆだねられているところが良い。
完全に要介護者の場合は、特別養護老人ホームなどに入所するのが良い選択肢かと思うが、まだまだ自立できている人で、少しの介助が必要な方にとっては、自宅にあって介助を受けられるこの手のマンションは利用価値が高いと思う。
高齢者マンションの造りの特徴としては、何と言ってもバリアフリーは欠かせない。
次に、扉だ。
やはり押したり引いたりするのは、なかなか難しい。
車いすで移動を余儀なくされている入所者にとっては、やはりスライドさせる扉でないと使い勝手は悪い。
あとは、車いすでも十分に通れるスペースなど、車いすの高さの目線になって造られているのが良い。
分譲マンションではないため、万が一自立していることは難しくなった場合には、その賃貸マンションを解約し、老人ホームへ入所するという選択肢もある。
人の身体というもの、ずっと同じ状態を維持することは難しい。
歳を重ねていくと、やはり歳とともに改善されるということはあまりない。
だんだんと衰えていった時、高齢者専用マンションが賃貸であれば、どうすることもできる。
独居老人が、誰にも気づかれずに亡くなっているのが何日か後に発見されたということも聞く。
もちろん、高齢者専用マンションに入ったからといって、それが防げるわけではない。
が、そういった専用のマンションであれば、それなりにスタッフが気を付けてくれる。
集合住宅である以上、ご近所の付き合いもあるだろう。
それによって、お互いが前を向けたりするのではないかと思う。
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